マイホームの購入を考えた時に、気になるのはやはり購入資金ではないでしょうか。
購入資金の計画をしっかりと立てることで、より良いマイホームの入手や無理のない返済につながります。
今回は、資金の中でも最初に考えるべき頭金に関するポイントを紹介していきます。
● 頭金とは?
自己資金の中からマイホームにあてる現金のことです。住宅を購入する際、必要な現金は頭金だけではありません。諸費用に関する資金についても求められる状況です。
● なぜ頭金が必要なのか?
マイホーム購入する際には主に住宅ローンを組みます。例えば、3500万円の物件を購入する際は、頭金が500万円ならば3000万円の住宅ローン、頭金が0円ならば3500万円の住宅ローンを必要とします。頭金の金額を把握しておくことで、住宅ローンの借入金額に影響するのです。
また住宅ローンの利息も減り、返済期間を短く設定することも可能になります。
● 頭金は多く入れた方がいいのか?
頭金を多く入れることで、購入できるマイホームの幅が広がるというメリットがあります。頭金を多く入れると住宅ローンは減りますが、多ければ良いというわけではありません。貯蓄の一部の中から頭金にまわすため、普段の生活や将来のために必要なお金を別に確保しておく必要があります。
まず、いざという時のための生活費の目安は3か月〜6か月程度と言われています。また、子どもの教育費、車の費用など近い将来に必要なお金も残しておきましょう。あればあるだけ頭金を入れるのではなく、普段の生活に支障がでない程度に止めておくことが大切です。
● 頭金を貯めてから購入した方がいいの?
よく頭金を貯めてからマイホームを購入すると言う人もいますが、実際はどうなのでしょう。頭金が多いほうが毎月の支払い額などを抑えることができますが、物件価格や金利上昇など借り入れ条件は日々変化していきます。住宅購入を検討される場合、頭金だけのことを考えるのではなく、この先の経済状況なども考慮した上で購入時期も判断しましょう。
また毎月の支払い額の返済が可能であるかどうかも重要です。せっかくマイホームを購入したのに、生活が火の車では意味がありません。支払いが可能な額になるように頭金を決めるのもよいでしょう。
思ったよりも頭金が貯まらなかった場合は、購入後の早期の繰り上げ返済を考えてみることをおすすめします。
繰り上げ返済を利用することは頭金を増やすことと同様、借入金を減らすという目的に対して同じ効果があります。
住宅購入の際には、上手に計画を立てて頭金の支払いと住宅ローンの借入を行っていきましょう。